インドの今年1―6月鉄スクラップ輸入量が前年同期比78・5%増の428万8937トンと大幅に拡大した。年換算では約858万トンと過去最高ペースで推移。半期ベースでは04年7―12月に次ぐ高水準となった。イギリスやアメリカ、アラブ首長国連邦(UAE)の主要輸入元3カ国からの数量が増加したほか、南アフリカからの輸入量が大幅に増加している。
主力輸入元のうち、イギリスからの輸入量が前年同期比100・1%増の69万6700トンでシェア1位。次いでアメリカが96・9%増の57万4154トンで、UAEは17・1%増の51万5732トンとなったほか、主力3カ国に迫る勢いで、南アフリカからの輸入が139・6%増の50万2918トンに拡大した。
さらに主力輸入元以外ではドイツが同304・8%増の17万9228トン、オランダが16万2895トン、ベルギーが344・%増の11万9922トンなど、調達先を広げて主要国に極度の依存をしない輸入政策を取っている。