港湾運送・倉庫業の大都(本社=大阪市港区、間口徹社長)はこのほど、大阪港南港地区に南港E営業所(大阪市住之江区)を新設した。同社では営業所開設に伴い、大阪市港湾局から約1万平方メートルのスクラップヤードを確保。これまで大阪での大型の鉄スクラップ等のバラ積み輸出は、堺泉北港助松埠頭などが中心だったが、大阪府中心部の南港地区からも大型のバラ積み輸出が可能となり、今後は商社など鉄・非鉄スクラップ輸出関連企業と契約を結び、保管や荷役などを行う。
新たに開設した南港E営業所は、E―5エリアの一部約2500平方メートルとE6・7エリア約7300平方メートル。E―5エリアには事務所棟のほか、70トントラックスケールと放射能探知機を設置。また、グラップル付き油圧ショベルなど各種重機を置き、鉄スクラップで日量1000―1200トン前後の船積みが可能という。
新営業所での船積み荷役については、両エリアとも7・5メートル岸壁を備えており、5000トンクラスの船舶が接岸可能。これまで南港地区では、鉄スクラップなど大型のバラ積み船輸出ができなかったが、今後は大阪中心部における輸出拠点としても期待がかかる。
大都は1960年に設立。最大吊り荷重80トン・最大作業半径48メートルを誇る荷役重機「ネプチューンZ」を主力に、鉄スクラップ等の港湾運送事業を行うほか、倉庫業や工場・ビルなどの解体事業も手掛ける。