ナベショー(本社=大阪市、渡邊泰博社長)が、異業種ネットワーク事業の一環として、昨年から本格的に立ち上げたマンション事業が好調だ。同社初となる兵庫・三田の新築マンションに続き、東京・上池台の物件が完売。すでに大阪・瓦町で着工した物件に加えて、今後は京都でも新築マンションの建設を予定している。
マンション事業の好調を受けて、主力の鉄スクラップ事業の活性化にもつながっているという。マンション建築をゼネコン各社に発注する一方で、解体工事を請け負うケースもあり、「鉄スクラップ事業だけでは過当競争になり得るが、異業種からのつながりを生かすことで、互いに利益を確保できる関係を築くことができている」(渡邊社長)。
同社ではリーマン・ショック以降、「『選択と集中』ではなく、『選択と分散』し、主力の鉄スクラップ事業だけにとらわれず、異業種ネットワークを構築してきたことでさまざまなシナジー効果が出始めている」と分析。今後も積極的に、異業種事業の新規立ち上げを検討していく方針。