2007年12月27日(木)
 建設用電線の国内大手メーカーらは来年3月にもシャープの堺工場(大阪府堺市)、松下電器産業の尼崎工場(兵庫県尼崎市)といった超大型件名向けの出荷を開始する。工場で多く使われる太物・高圧のCV(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)を中心に、在庫準備に入る。

 一方、来年2月前後には改正建築基準法の影響で電線出荷量が大きく落ち込むと見られている。2008年上半期は大型件名向けの出荷増に相殺され、影響が表面化しない可能性もある。
 日本伸銅協会が26日発表した11月の伸銅品生産量(速報値)は前年同月比6・1%減の8万5430トンで、10カ月連続で前年実績を下回った。銅管が本年に入ってから初めて2ケタのマイナス幅を記録したほか、銅条も4カ月ぶりに前年同月を割り込んだ。低迷が続く黄銅棒も改善が見られなかった。銅価の推移が不透明な中、需要家が発注を絞っていることなどが背景にあると見られる。
 三谷伸銅(本社=京都市南区、土井田晴夫社長)はこのほど、銅・黄銅板用のレベラーを更新した。設備の老朽化に伴うもので、板のひずみ矯正の精度と生産効率の向上が目的としている。投資金額は約2000万円。