2007年11月28日(水)
 日本伸銅協会が27日発表した10月の伸銅品生産量(速報値)は前年同月比5・2%減の8万7300トンで、9カ月連続で前年実績を下回った。

 銅条は単月で過去最高の生産量を記録するなど好調だったが、銅管が本年最大のマイナス幅を記録し、黄銅棒も前年同月を1割以上割り込んだため補い切れなかった。銅価高騰による発注の小口化に加え、改正建築基準法の影響でエアコン分野などの需要が落ち込んでいることも背景にある。
 三井金属は27日、11月積み亜鉛建値をトン1万円引き下げ28万5000円に改定したと発表した。為替が円高ドル安に振れた影響で21日の年初来安値を更新した。引き続き2006年2月以来1年9カ月ぶりの安値水準で推移している。月内推定平均は32万9000円に下落した。

 27日のTTSは1ドル=108・36円となり、前日比で1・35円の円高ドル安となった。前回建値が改定された21日との比較では2・50円高く、亜鉛建値の下げ圧力を強めた。
 住友化学は26日、リチウムイオン二次電池用セパレータを本格的に事業化すると発表した。2008年中ごろには愛媛工場の年産能力を1200万平方メートルに引き上げ、さらに段階的に生産能力を引き上げ08年末1600万平方メートル、09年中ごろには2500万平方メートル体制にする計画。