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2007年11月22日(木)
アルミ二次合金地金メーカー各社は、最低トン1万円以上の加工賃値上げ交渉に全精力を傾ける。8―9月で製品AD12・1がトン1万円程度値下がりした半面で、原料市況が新塊の値下がりをよそに本年6月からの改正建築基準法施行の影響でサッシ原料を筆頭に品薄が恒常化。10月以降の値上がりで「原料高・製品安」に拍車が掛かっているため、早急な採算悪化是正が目的。
日本鉱業協会の井手明彦会長(三菱マテリアル社長)は21日の定例会見で「寡占化で間違いなく価格支配力が強まる」と述べ、BHPビリトンとリオ・ティントの買収話に警戒感を示した。甘利明経済産業大臣の南部アフリカ歴訪に同行したことにも言及し、「今回のような歴史的な官民一体となった資源外交が必要だ」と評価した。
三井金属は21日、11月積み亜鉛建値をトン3万5000円引き下げ29万5000円に改定したと発表した。海外相場の軟調地合いと為替の円高ドル安基調を反映して年初来安値を更新、2006年2月以来1年9カ月ぶりに30万円台を割り込んだ。月内推定平均は33万1000円。