2007年09月03日(月)
 日立電線は自動車関連製品の連結総売上高比率を将来的に20%まで高める。直近の2006年度(07年3月期)は565億円で連結総売上高の約10%を占めた。10年度で売上高800億円をめざしている。

 巻線、ブレーキホース、ハイブリッド車(HEV)用電源ハーネスなどをけん引役と目しており、特に巻線は自動車用途向けの生産重量比率を現行の30%から倍に増やしたい考え。
 アルミ缶リサイクル大手の新菱アルミテクノは、9月前半分の使用済みアルミ缶(UBC)購入価格を8月後半に続きキロ当たり5―8円引き下げた。新塊価格の急落を受けて、8月後半に10円引き下げたのに引き続き、段階的に下方修正を実施した。

 同社では、今回の措置について、8月に合金メーカーよりも1週間ほど値下げが遅れた分、8月後半にUBCが集まり過ぎたため、「在庫状況が大幅に改善されたことも影響した」と説明している。
 経済産業省が31日発表した7月の非鉄金属・金属製品統計(速報値)によると、非鉄金属工業部門で生産、出荷が前年同月を上回ったのは6品目で、6月に比べ倍増した。川上分野で電気銅や電気鉛が好転したほか、川下分野でも銅電線などが好調で、多くの品目が振るわなかった6月とは対照的だった。ただ、伸銅製品やアルミニウム圧延製品は前年同月の実績を依然下回っており、本格的な改善には至っていない。

 電気銅は生産が3・5%増の13万7063トン、出荷が6・4%増の9万4762トン、在庫が26・2%増の4万2606トン。住友金属鉱山の東予工場(愛媛県)や日比共同製錬所(岡山県)などが順調に稼働しているためと見られる。