2007年08月02日(木)
 8月積みの銅・鉛・亜鉛3地金建値は明暗を分けたスタートとなった。

 ロンドン金属取引所(LME)相場の動きを反映したものだが、銅が7月下旬の急落から一転、急反騰したことを映して、7月最終価格に比べてトン2万円高の102万円に設定された半面、鉛・亜鉛は前回改定時(7月23日)に比べ円高が定着した中で、鉛はLME相場が当時の高値トン3480ドル(セツルメント)から10・4%(361ドル)も値を崩したため、トン5万6000円安の41万2000円、亜鉛もLME相場が6%(130・50ドル)も急落したことを映し、トン2万2000円安の46万9000円に設定された。
 三菱マテリアルと古河機械金属は1日、鉱山開発や土木工事向けの建設機械と工具の海外向け製品で業務提携すると発表した。販売網を相互利用するほか、製品の共同開発を行う。機械と工具をセットにしたパッケージとして一括納入できる体制も構築することで、需要家へのサービス強化と海外市場の開拓を加速させる。
 アルミ二次合金地金各社と、ダイカスト・メーカーをはじめとする需要家筋との間で進められていた7月積み製品値決め(後決め)交渉は、「前月並みの横ばい価格で一巡した」(複数の合金各社営業担当者)もようだ。

 この結果、製品価格は5カ月連続据え置き決着を余儀なくされており、代表品種であるAD12・1の関西地区の小口向け価格はキロ303―310円(最終需要家渡し、120日手形ベース)あたりでこう着化した状態。