2007年07月27日(金)
 日本アルミニウム協会は26日、2007暦年の上期アルミ圧延品実績を発表し、生産が117万285トン(前年同期比0・8%減)、出荷116万8255トン(同0・7%減)で、3年連続のマイナスとなった。建設向け需要は低迷し、押出類の減少などが全体の足を引っ張った。

 品種別の状況として、板類は電気・一般機械器具、卸向けなどが落ち込んだものの、自動車を中心とした輸送がプラスを確保。このため、板類全体としては、生産・出荷とも3年ぶりにプラスに転じた。
 日鉱金属は26日、7月積み産銅建値をトン当たり4万円引き下げ100万円に緊急改定即日実施する、と発表した。

 海外相場の急反落と、為替市場での円高急反転を受けたもので、産銅建値の改定は月初も含め、今月6回目。新建値は月初2日以来の安値水準。今回の改定により、7月の建値平均価格はトン101万9500円で確定した。
 京和ブロンズ(本社=京都府久世郡久御山町、荒堀正義社長)の月間生産量が1000トンペースで推移している。

 同社では「銅価の高騰による需要家段階の買い控えもあって、生産量は2005年当時のピークに比べて数十トン程度は落ちてはいるが、今後も月産1000トン体制を維持。量を追うことなく、『品質の京和ブロンズ』を定着させていきたい」(荒堀社長)方針。