2007年05月10日(木)
 三協立山アルミ(川村人志社長)と不二越(井村健輔社長)は9日、マグネシウム薄板プレス加工・量産技術で提携し、自動車部品向けなどで需要開拓に注力、3年後に両社合計で100億円規模の事業に育成していく計画を発表した。

 両社では、製品応用範囲が広いマグネシウム押出・プレス成形技術の確立を契機に、国内市場は現在の600億円(推定)から10年までに900億円へと拡大すると予測しており、提携によりシェアを確保していく。三協立山アルミは、今年6月に発足する新会社・三協マテリアル単独でも、5年後に100億円の売り上げを計上する構想を明らかにした。
 三菱伸銅は9日、2007―09年度中期経営計画「マスキュラー(筋肉質)プラン」を発表し、連結経常利益を06年度の33億円から09年度で44億円に、ROA(総資産経常利益率)を同6・6%から8・2%に拡大する目標を掲げた。

 技術力、開発力の強化や合理化投資を行い、車載用端子コネクター材や半導体リードフレーム材など高付加価値品の拡販につなげる。三菱マテリアル、三宝伸銅工業との業務提携も推進して事業の拡大を図る。前中計の「選択と集中」から「集中と拡大」に展開する。
 三菱マテリアルは9日、5月積み鉛建値をトン1万円引き上げ29万3000円に改定したと発表した。海外相場高を受け年初来高値を更新、引き続き1980年3月12日の31万円以来27年ぶりの高値圏にある。月内推定平均は29万1100円となった。