2007年03月29日(木)
 日本アルミニウム協会など軽金属7団体で構成されるアルミニウム調査会は28日、2007年度アルミ製品需要見通しを発表し、総需要は対前年度比1・7%増の457万7000トンと、2年連続プラスになる見込みだ。自動車・輸送向けは引き続き好調に推移すると見られ、過去最高の数量に達すると予測した。
 古河電工の千葉事業所(千葉県市原市、隈部融所長)は2007年度、敷地内の空き建屋を活用して、新規事業の導入や既存事業の再配置を進める。

 かつて架空送電線用のアルミ素線を製造していた工場は、樹脂製品など産業機材分野での活用を検討、既に一部スペースでリサイクル樹脂製トラフ(ケーブル保護管)の製造を開始した。情報通信分野では今夏、光ネットワーク機器・部品の開発・製造体制を別棟に再配置する。
 東京都伸銅品商業組合マーケットリサーチ委員会(委員長=福田健児・ナカガワメタル取締役)は27日記者会見し、2月の市中動向について、1月までと同様、低調な荷動きに改善が見られなかったと話した。

 乱高下する銅価を背景に自動車や半導体、設備関連などの主要分野に調整傾向が広がった。足元も銅価高騰や年度末の生産調整の影響で当用買い中心の状況は変わらず、荷動きは低迷している。ただ、新年度の需要計画が高水準であることから5月以降には徐々に回復してくるとの期待を示した。