2007年03月26日(月)
 住友金属鉱山は23日、ニッケルの主要顧客である住友金属工業の株式約1900万株を100億円で追加取得したと発表した。

 2013年のニッケル年産10万トン計画を実現するために、安定した顧客を獲得する必要があると判断した。住友金属も住友金属鉱山株を約100億円で追加取得した。需要が増加しているシームレス鋼管やステンレスに使うニッケルを安定確保する狙いがある。
 日本伸銅協会がこのほど発表した2月の伸銅品生産量(速報値)は前年同月比0・2%減の8万4950トンで、2005年11月以来、1年2カ月ぶりに前年実績を下回った。

 黄銅棒が2カ月連続で前年同月を割り込み、銅管も9カ月ぶりにマイナスに転じた。不安定な銅価を背景に需要家の間で当用買いが浸透し、引き合いが減ったことが影響したと見られる。半導体分野の需要の落ち込みも影を落とした。
 オーナンバは23日、ベトナムに設立する新工場の構想を発表した。太陽光発電配線ユニット(PVU)や薄型テレビ(FPD)用ワイヤハーネスを生産する工場で、今年12月の完成予定。投資金額は約4億円。