日本電線工業会は22日、会員の国内電線メーカー１３８社の２００７年度銅電線国内出荷見通しを、06年度比１・９％増の89万トン（銅導体重量ベース）と発表した。

　国内設備投資の堅調さや国内自動車生産台数の増加を背景に、５年連続のプラス成長を見込む。光ケーブルの07年度国内需要は同１・９％増の１０８３万５０００キロメートルコアと予測した。

　日鉱金属は22日、３月積み産銅建値をトン当たり２万円引き上げ84万円（月間平均79万４２００円）に緊急改定、即日実施すると発表した。新建値の84万円は昨年12月15日に並ぶ３カ月ぶりの高値。また３月の産銅建値改定は月初も含め６回目。

　急ピッチの引き上げは海外相場の連騰と、外国為替市場での円安（ドル高）反転を映したもの。

　昭和電線グループと三菱電線工業の超高圧電力ケーブル製造合弁・エクシム（本社＝東京都港区、上野孝社長）は、愛知工場（愛知県宝飯郡）で超高圧電力用ケーブルの絶縁被覆工程の増強を検討している。

　数億―10億円を投じてＣＶケーブルの絶縁押出ラインを現在の５ラインから６ラインに増やす計画で、本年７月ごろまでに正式決定する。超高圧ＣＶケーブル需要が輸出向けを中心に活況で、２００７年度上期も平均90％前後の高稼働率が見込まれる中、製造工程のボトルネックを解消するねらい。