2007年03月02日(金)
 YKKAPの吉田忠裕社長は1日、YKKグループの今期業績見通しおよび中期経営方針などに関し記者会見を行い、2008年度にROA(総資産利益率)5%到達を図り、ムーディーズの格付け「A1」実現をめざす考えを強調した。

 中国の建材事業については07年度、「YKKAP大連社」へ樹脂窓の製販統合を図り、将来的にアルミ窓を製造する「YKKAP深セン社」製販一体化も視野に、中国建材ビジネスモデルの確立をめざす。
 日立電線はガリウムヒ素ウエハーの値上げを打ち出した。4月出荷分からガリウムヒ素基板を15―20%、基板上にガリウムヒ素などの薄膜を積層したエピタキシャルウエハーを7―10%値上げする構え。

 原材料のガリウムとヒ素の価格が高騰しているため、製品価格に転嫁する。住友電工など国内競合メーカーも値上げに追随する可能性がある。
 日鉱金属は1日、3月積み銅建値を2月積みからトン2万円引き下げ76万円に改定したと発表した。指標となるロンドン金属取引所(LME)の現物相場が再びトン6000ドルを割り込むなど海外相場が急反落したことや、為替が円高ドル安に振れた影響。銅建値は昨年11月以降、5カ月連続で月初引き下げスタートとなっている。