2007年02月26日(月)
 海外資源大手の業績が急拡大している。これまでに発表された主な総合資源や非鉄専業7社の2006年業績は、市況高騰や好調な需要を映して全社が営業増益を達成。とくに非鉄専業のフェルプス・ドッジは05年比で2倍になったほか、テック・コミンコは81%増と増益率が高かった。

 総合資源のベースメタル部門も好調で、アングロ・アメリカンの2・3倍をはじめ、BHPビリトン(12月中間期)やリオ・ティントなども50%以上の営業増益となった。
 海外銅相場の急騰を映して、国内産銅建値が年初来高値を更新した。

 産銅建値は年初以降の海外相場の急落に連動して2月6日には一時的にトン69万円と70万円大台を切り込んだが、23日の値上げでこの安値から13%(9万円)も急反騰したことになる。
 SUMCOは23日、シリコンウエハーの需要急増に対応するため2009年6月末までに同社グループで300ミリの生産能力を、現在建築中の2案件を上方修正することによって、月産140万枚に増強することを決定したと発表した。

 同社はこれらの投資総額として自己資金を主体に約800億円を見込んでいる。