2007年01月22日(月)
 金商(竹内弘志社長)は19日、エム・シー非鉄(東京都港区、白木啓勝社長)と三菱商事軽金属販売(東京都千代田区、若井英志社長)の事業を一部譲り受けると発表した。

 譲渡事業は、非鉄金属製品と非鉄金属原料の国内・貿易取引で、本年5月1日をめどに実施する。譲渡金額は、23億2800万円。金商は昨年、三菱商事を引受先とする第3者割当増資を実施し、三菱商事が親会社になったことを受け、同社と商事グループ企業との連携を進めることにした。
 日立電線グループの伸銅メーカー、日立アロイ(東京都千代田区、古市勝久社長)はヒートシンク向けに適した銅複合材料「HAL・COP(ハル・コップ)」を開発した。

 高い熱伝導性を持つ一方で熱膨張性はシリコンに近く、歪みを生じにくいため、半導体素子のヒートシンク材としても対応できる。銅以外の材料を使用しないことでコスト面も考慮した。今月からサンプル出荷を開始し、初年度の売上高5000万円を見込む。
 国内産銅建値がまた引き下げられた。国内外国為替市場で日本の金利引き上げ見送りから円相場が2002年12月以来(TTSベース)の水準へ急落しているにもかかわらず、海外銅相場が下値めどがみえない展開の中で下げ足が加速していることが足かせ材料。

 産銅建値は年初4日から実質11営業日で通算3回計11万円(12・3%)もの大幅値下げに追い込まれて、しかもまだ先安観が払拭できない状態に陥っている。