2007年01月12日(金)
 海外銅相場の底割れで新年1月積み産銅建値が昨年12月末に比べてトン当たり7万円も引き下げられ、昨年4月中旬以来の安値となるトン75万円へ低落。2007年の銅市場は昨年1月と様変わりの先安含みのスタートとなった。

 海外銅相場は現地10日入電では突っ込み警戒感の台頭に急反発。連動して懸念されていた産銅建値の追加引き下げも一応立ち消えたが、まだ弱気観を払拭できない状態。

 専業商社や伸銅メーカーでは先行き、「海外相場はロンドン金属取引所(LME)現物でトン当たり4500―4800ドル。産銅建値でトン60万円あたりまで続落する」と悲観的な見方が大勢だ。
 日立電線は11日、中国の連結子会社2社を統合すると発表した。日立電線(蘇州)有限公司(江蘇省蘇州市、佐々木浩董事長)と日立電線精技有限公司(蘇州省蘇州市、中東文賢董事長)を4月1日付で合併させる。

 情報・エレクトロニクス機器用電線を生産から加工まで一貫製造できる体制を整え、経営基盤を強化。現地で拡大している需要に対応する。
 三菱マテリアルは11日、1月積み鉛建値をトン1万2000円下げ23万7000円に改定したと発表した。海外相場が年初から約6%下落しているためで月内推定平均も23万9500円に下落した。