2006年11月08日(水)
 三菱アルミニウム(北村光一社長)は7日、板製品の要求品質高度化対応および生産合理化を図るため、富士製作所(静岡県裾野市)に熱間仕上圧延機(ホットフィニッシャー=石川島播磨重工業製)新設を中心とする設備投資を実施すると発表した。

 総投資額は約70億円。工期は3年で、2009年秋に完工する予定。今回の投資で同社のアルミ板生産能力は、およそ10%増強される見込みだ。
 三井金属は7日、11月積み亜鉛建値をトン3万3000円引き上げ57万7000円に改定したと発表した。海外相場が一段と騰勢を強めたことから、10月10日以降は過去最高値を連続更新している。月内推定平均は57万2100円となった。
 日本伸銅は7日、現在産銅建値の改定時にスライドして決定している黄銅削り粉購入価格を「亜鉛建値の急変時にも臨機応変に対応していく」ことを決めた。

 最近では今回のように3万円を超える改定幅も珍しくないことや、LME相場も投機色を一層強めるなかで依然先高観が根強く、「連動して亜鉛建値も今回のような大幅改定が繰り返される公算が大きい」ことも考慮したものと推測される。