2006年10月24日(火)
 住友金属鉱山と住友商事は21日、カナダのテック・コミンコ社と共同開発している米国アラスカ州のポゴ金鉱山が操業を停止したと発表した。

 現地20日に鉱山施設の建設工事を行っている工事会社が誤って埋設電線を切断し電力システムの一部が焼損。鉱山の操業は停電のため完全に中断しているという。現在は損傷の度合いを調査中で、操業再開時期は分かっていない。
 日鉱金属は23日、10月積み産銅建値をトン当たり2万円引き下げ96万円(月間平均95万2800円)に緊急改定、即日実施すると発表した。産銅建値の改定は月初2日も含め今月5回目で、海外相場の乱調から週建て制の色合いを強めているのが実情だ。

 今回の引き下げ改定は前回17日のトン3万円の引き上げ改定時に比べて、海外相場が指標のNYカーブで反落していることに加え、為替も小幅ながら円高に反転していることが理由。
 三井金属は23日、10月積み亜鉛建値をトン6000円引き上げ52万円に改定したと発表した。海外相場がトン4000ドル台に急伸したことを受け、18日に記録した過去最高値を更新した。月内推定平均も49万1400円となった。