2006年08月09日(水)
 アルミ二次合金地金の国内最大手メーカーである大紀アルミニウム工業所(本社=大阪市西区、山本隆章社長)が本年3月から資金18億円を投じて建設を進めていた同社で5番目となる「滋賀工場・第1期工事」がこのほど完成。今月28日の竣工式を経て、9月から本格操業を開始する。

 1期分では近隣の自動車メーカー向けに溶湯・冷材製品合わせて月間2000トンを供給。その後、第2期(08年を予定)では生産量を月産4500トンに増強して、生産比率を溶湯製品80%、冷材製品20%とする計画。
 日鉱金属は8日、8月積み産銅建値をトン当たり1万円引き上げ96万円(月間平均95万7800円)に緊急改定、即日実施すると発表した。新建値のトン96万円は7月中旬(99万円)以来ほぼ1カ月ぶりの戻り高値。

 引き上げ要因は、世界最大の銅山であるチリ・エスコンディダ銅山の労使交渉決裂を背景としたスト突入に伴う海外相場の反騰。
 自動車向けアルミ需要は、いぜん拡大基調が続いている。好調な自動車生産に加え、1台当たりのアルミ使用量が増加。自動車のアルミ化はさらに進展しており、アルミ需要全体に占める自動車向け比率はさらに高まっていきそうだ。