2006年08月01日(火)
 住友電気工業は先月31日、米国ニューヨーク州オルバニー市のプロジェクトにおいて、ビスマス系高温超電導ケーブルによる送電を開始したと発表した。超電導ケーブルの実用送電としては世界初。

 この送電路は全長350メートルだが、今後に全米で検討されている超電導ケーブル送電網の構築への試験運転となる。あす2日には現地で松本正義社長も出席し、竣工式が開催される。
 住友軽金属工業は31日、連結子会社の住軽加工(滋賀県湖南市、水野洋社長)を本年9月30日付で解散し、10月1日に同社の事業を日本アルミに譲渡すると発表した。

 住軽加工は現在、高欄・水門など土木製品や各種熱交換器の製造を実施。住軽金は中期経営計画のなかで、グループの競争力強化を掲げており、この一環として事業譲渡を決めた。住軽加工の解散にともない、住軽金は単独で約10億円、連結3億円の清算損失が発生する見込み。同社の中間および通期業績予想は、現在算定中だ。
 財務省が31日発表した6月の非鉄金属輸出通関実績によると、銅スクラップは中国向け輸出の減少を背景に3万3197トンと前年同月比13・6%減った。自動車部品向けに生産が好調なアルミ合金地金やアルミスクラップは減少した。