2006年07月14日(水)
 古河スカイは、LNG船向けのアルミ厚板販売が好調に推移している。今期については、1万9000トンと、前年に比べ7000トン上回り、過去最高レベルの数量に拡大する見通し。

 原油高騰の影響により、コスト的に有利でクリーンエネルギーでもあるLNGへの注目は高まっている。このため、LNG船の需要は中長期的に見て底堅い展開が予想される。
 ロンドン金属取引所(LME)のニッケル現物相場は現地10日のセツルメントも前日比トン当たり450ドル高の2万5955ドルに急伸し、5日連続で過去最高値を更新した。ステンレス向けのおう盛な需要が続く一方で在庫減少を手掛かりに投機資金の流入が加速。非鉄金属全体のけん引役になっている。

 LMEニッケルは5月31日に2万3100ドルをつけた後、6月13日にかけて1万8600ドルと約20%調整していた。しかしその後は米フェルプス・ドッジによる加インコと加ファルコンブリッジの買収などにより再編期待から買われ、さらに取引所在庫の減少や好調なステンレス需要が材料視されて連日の過去最高値更新場面となっている。
 アンチモンの国際相場が急上昇した。11日ロイター入電によると、トン当たりの欧州非鉄金属価格(純度99・65%)は週明けの現地10日、中値ベースで400ドル高の5350―5450ドルに跳ね上がった。8月に中国政府が、輸出増値税の還付制度を撤廃する可能性が濃厚になったことが要因とみられる。