2006年06月15日(木)
 古河機械金属の中核事業会社である古河電子(本社=福島県いわき市、小長谷保平社長)は、2006年度中にノイズ対策製品の生産を中国と台湾に全面移管する。

 世界的な景気拡大局面を迎え需要は増加しているが、需要家からの価格要求が厳しくなっている。このため国内でプレス成形している磁心(コア)を台湾メーカーに委託加工し収益向上を図る。巻き線加工はすでに中国メーカーに委託している。
 経済産業省は14日、資源エネルギー庁長官の私的研究会として昨年12月から先月末まで全5回、レアメタルなど非鉄金属資源の安定供給確保に関する審議が行われた「資源戦略研究会」についての報告書をまとめた。

 それによると、多様な非鉄金属特性に応じて資源セキュリティ確保のため、多面的・総合的なアプローチを戦略的に展開することが重要と指摘。その骨子としては、「探鉱開発推進」「リサイクル推進」「代替材料開発」「レアメタル備蓄」などをそれぞれ取り組んでいく必要があるとしている。
 三菱マテリアルは14日、6月積み鉛建値をトン当たり4000円引き下げ15万4000円に改定したと発表した。為替は円安ドル高に振れているものの、海外相場安を映し6月に入り3回連続の引き下げ改定。推定建値平均は15万6200円となった。