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2006年04月27日(木)
銅精鉱の需給が急速に引き締まっている。海外銅鉱山の相次ぐ供給障害により、製錬メーカーの加工賃収入となる買鉱条件はスポットで年初のTC(溶錬費)トン当たり140ドル/RC(製錬費)ポンド当たり14セントから、現在はTC80ドル/RC8セントまで急落している。
国内銅製錬メーカーと鉱山会社側との2006―07年積み長期契約はすでに終わっているものの、6月頃から始まる年央契約への影響は必至の状況だ。
国内銅製錬メーカーと鉱山会社側との2006―07年積み長期契約はすでに終わっているものの、6月頃から始まる年央契約への影響は必至の状況だ。
ロンドン金属取引所(LME)の銅相場が現物、先物ともにトン当たり7000ドルを突破した。今月12日にセツルメントで6000ドル台に乗せてからわずか8営業日目で次の大台到達という異常事態となっている。このため、国内建値を発表している日鉱金属では通常の月末4営業日前の建値確定を見送り、状況次第では極めて「異例」のきょう27日以降の改定の可能性も残している。
三菱マテリアルの加工事業カンパニー(嶋田文夫プレジデント)は26日、千葉県成田地区に超硬工具の物流センターを新設したと発表した。5月8日から稼働する。現在は国内生産拠点ごとに製品を在庫しているが、成田空港近隣の新物流センターに製品を集約する体制へ一新し、海外向け出荷で航空貨物の利便性を最大限に生かす。