2006年03月28日(火)
 新日鉱ホールディングス傘下の金属系3社統合会社として4月に発足する新・日鉱金属は本社内に「技術開発センター」を新設する。資源・金属、電子材料、金属加工という各カンパニーの研究開発を横断的に見る組織を設置することで技術面でのシナジー効果を発揮させ、将来の新規事業につなげたい考え。

 さらに各カンパニーが掲げる経営目標を推進し、3社統合初年度の2007年3月期は連結経常利益700億円をめざす方針。
 日鉱金属は27日、3月積み産銅建値をトン当たり3万円引き上げ68万円に緊急改定、即日実施すると発表した。月初1日を含めて今月6回目の改定となるもので、新建値の68万円は1980年(昭和55)3月初旬(72万円)以来、26年ぶりの高値。今回の建値改定により、月間建値平均はトン64万2700円で確定した。
 アルコニックスは前週末、来月24日に予定するジャスダック証券取引所への株式上場にともない、今期(2006年3月期)業績見込みおよび来期の業績予想を明らかにした。

 それによると、同社は今期の連結売上高1252億2306万円(前年同期比19・2%増)、経常利益11億3077万円(同94・9%増)、当期利益4億6695万円(同35・8%増)と増収増益の見通し。来期については、売上高1343億8130万円(同7・3%増)、経常利益11億7574万円(同4・0%増)、当期利益5億8578万円(同25・4%増)で、引き続き売上高、利益とも拡大するとしている。景気回復にともなう自動車など各分野における需要増加で、堅調な業績が続く見込みだ。