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2006年03月22日(水)
国際銅研究会(ICSG)はこのほど、2005年の銅地金需給がほぼ均衡したと発表した。銅鉱石とスクラップ原料を使った地金生産量の合計は1643万3000トンと前年比4%増加。これに対して地金消費量は前年比1・5%減の1643万1000トンにとどまり、4年ぶりに供給が需要を上回った。
銅地金需給は88万7000トンという大幅な供給不足だった04年から緩和する方向にあるが、これまで需給ひっ迫の度合いが強かったことで、市場の荷余り感は乏しい。
銅地金需給は88万7000トンという大幅な供給不足だった04年から緩和する方向にあるが、これまで需給ひっ迫の度合いが強かったことで、市場の荷余り感は乏しい。
日鉱金属は20日、3月積み産銅建値をさらにトン当たり1万円引き上げ65万円(月間平均63万5900円)に緊急改定、即日実施すると発表した。今月に入り月初1日を含め5回目の改定となるもので、新建値の65万円は2月の初旬と下旬に記録した年初来高値に顔を合わせると同時に、1980(昭和55)年3月以来、26年ぶりの高水準。
三井金属は20日、3月積み亜鉛建値をトン当たり2万1000円引き上げ33万4000円に改定したと発表した。指標となるロンドン金属取引所(LME)の亜鉛現物相場がドル建て移行後の最高値を更新したことで、国内建値も1990年5月11日に記録した過去最高値33万円を一気に更新。3月の推定建値平均も31万9300円に上昇した。