2006年02月24日(金)
 日立金属は23日、電力用変圧器などに使うアモルファス金属材料の生産能力を増強すると発表した。

 米サウスカロライナ州に年産能力2万2000トンの製造拠点があるが、新たに安来工場(島根県安来市)の敷地内にも年産3万トンの製造工場を建設し、日米両拠点で従来比2・4倍の5万2000トン態勢にする。設備投資額は約50億円。新工場の稼働は2007年1月を予定している。
 ロンドン金属取引所(LME)の銅現物相場が6営業日ぶりにトン当たり5000ドル台を回復した。

 国際商品のけん引役である原油が反発していることから調整一巡感が台頭。ここ数日は貴金属から鉛、亜鉛などにも幅広く投機資金が入っている。インドネシアのグラスバーグ銅鉱山の一時閉鎖という情報も銅相場を押し上げた。
 三井金属は23日、2月積み亜鉛建値をトン当たり2万3000円引き上げ30万2000円に改定したと発表した。海外相場高を受け2月10日以来約2週間ぶりに30万円台を回復。推定平均建値も30万7300円となった。