2006年02月22日(水)
 大手黄銅棒メーカーの大木伸銅工業は20日、年内に5億円規模の設備投資を行うと発表した。新座工場(埼玉県新座市)内に新たに建屋を建設し、コアレス炉1基と電磁攪拌装置付きの鋳造炉1基を導入。高力系や新合金など特殊材の生産を行う。

 また、下工程でも抽伸機を1台更新し、中径棒の生産態勢を強化する。品質向上と生産効率化を図り、ユーザーの高品質・短納期の要求に応える。
 新日鉄化学が2005年11月に本格稼働させた九州製造所(福岡県北九州市)の2層銅張積層板(2層CCL)の生産ラインは、2006年下期にフル操業に入る見通し。

 携帯電話やハードディスク駆動装置(HDD)向けなどに好調な需要が続いているためだが、今後も需要の拡大傾向が確認できれば、すぐに第8ラインや第9ラインも着工したい考えだ。
 三菱マテリアルは21日、2月積み鉛建値をトン7000円引き上げ19万5000円に改定したと発表した。約2週間ぶりの引き上げ改定で、2月推定平均は19万7900円。

 指標となるロンドン金属取引所(LME)の鉛現物相場は、現地20日のセツルメントがトン当たり6ドル高の1245ドルに上伸。午後の取引(後場売)ではさらに1262ドルまで上値を切り上げた。