2006年02月17日(金)
 昭和電工は16日、子会社の昭和アルミパウダーがメタリック塗装向けアルミニウムペースト(商品名=「Sap」)の値上げを行うことを決定し、取引先と交渉を開始したと発表した。

 価格改定幅は、汎用品グレードが10%(キロ当たり平均50円)、少量特殊品グレード5%(同100円)とし、本年4月1日出荷分から実施する。
 鉄鋼添加用スポンジチタンの国際価格が上げ戻している。ロイター入電の現地15日の欧州非鉄金属価格(純度99・6%)は、キロ当たり前日比2ドルアップの24―27ドルと、昨年末にかけて軟化していたものの再び反発した。昨年2月に暴騰して以来、歴史的高値が1年間も続いたことになる。
 日鉱金属は16日、2月積み産銅建値をトン当たり2万円引き下げ、62万円(月間平均63万3000円)に緊急改定、即日実施すると発表した。

 取引指標となる海外銅相場が、NY銅当限で現地6日にポンド当たり233・65セント、LME銅セツルメントが翌7日にトン当たり5145・50ドルの史上最高値を記録した後、NY市場先導の形でファンドや投機筋の利益確定売りに一転して暴落。16日入電ではLME銅セツルメントが4954ドルと6日の史上最高値から191・50ドルも急落しているうえ、17日入電の目安となるNYカーブ(場外取引)がLME銅現物換算で4847・50ドル見当へ急続落していることが引き金となった。