2005年12月16日(金)
 日鉱金属は日立工場(茨城県)で製造しているパーマネントカソード方式による電気銅を、2006年度下期にフル生産する計画。

 同工場の年産能力は21万7000トンだが、佐賀関製錬所(大分県)からのアノード(陽極板)供給量が同工場の能力を下回っており、足元は月1万6000―1万7000トンの生産にとどまっている。

 このために佐賀関製錬所の溶錬工程の増強によりアノード年産能力を04年度の40万トンから45万トンに増強することで、06年度下期に日立工場と佐賀関製錬所を合わせて電気銅年産45万トンをめざす。
 YKKAPの吉田忠裕社長は14日、記者会見を行い、今期(2006年3月期)に海外事業の黒字化を果たすなど、海外ビジネスの基盤整備が進んでいることを強調した。

 米国における樹脂窓の生産設備投入については、「来年8月までに最終的に決めたい」と語り、米国市場における本格的な展開計画を詰める予定。

 また、中国では、新たに華中地域でアルミ形材断熱窓の販売を開始するとし、中国での建材ビジネスモデル確立も推進していく方針だ。
 三菱マテリアルは15日、12月積み鉛建値をトン当たり4000円引き下げ17万5000円に改定したと発表した。平均建値は1900円下がり17万5600円となった。