2005年12月01日(木)
 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC、大澤秀次郎理事長)は30日、経済産業省委託の共同資源開発基礎調査「アルゼンチン共和国マイオシーンベルト地域及びチリ共和国マイオシーンベルト地域の共同調査実施契約」において、契約者としての地位譲渡に関する入札を同日実施し、パンパシフィック・カッパー(PPC)が落札したと発表した。

 共同資源開発基礎調査は03年度から導入されているが、今回はその成果を民間企業に引き継ぐ初のケースとなる。
 ロンドン金属取引所(LME)のニッケル現物相場が2カ月ぶりにトン当たり1万3000ドル台を回復した。銅やアルミなど他の非鉄金属相場の高騰がけん引役となっている。

 最大需要家であるステンレスメーカーは減産を継続しているものの、投機資金は貴金属を含めた非鉄金属市場全体に向かっており、目先のニッケル相場は年末にかけて強含みで推移する可能性がある。
 大手アルミ二次合金メーカー各社は、大詰めを迎えたユーザーとのADC12種の11月積み値決め交渉についておう盛なダイカスト需要、原料価格高騰に対応するため、最低でもキロ15円上伸の235円以上の確保がほぼ確実な情勢となっている。ADC12種のユーザー引き渡し価格はキロ219―224円が中心だった。