2005年11月09日(水)
 日鉄鉱業は環太平洋地域で銅鉱床の探鉱に注力している。チリでは60%出資しているアタカマ・コーザン鉱山周辺での探鉱を今後数年間強化するほか、100%の権益を保有するフィジー国ナモシ鉱区では自主探鉱を継続中だ。

 このほかアルゼンチンやオーストラリア、東南アジアなどの環太平洋地域でも探査を進め、埋蔵鉱量が数千万トンから数億トン規模で、銅品位1%以上の高品位鉱床の発見をめざす。

 未探鉱段階から鉱山開発を行うことで、海外で主導権を握った鉱山事業を展開したい考え。
 神戸製鋼所の中山裕之専務(アルミ・銅カンパニープレジデント)は8日、記者会見を行い、2005年9月中間決算の概況と今後の見通し、当面の経営方針などについて明らかにした。

 それによると、同カンパニーでは原油価格が高騰していることを受け、下期だけで当初予算に比べ8億円コストが上昇。

 このため、アルミの主力生産拠点である真岡製造所における燃料転換を推進する。具体的には、8億5000万円を投じてA重油、LPGの使用をLNGに全面的に切り替える。
 三菱マテリアルは8日、11月積み鉛建値をトン当たり3000円引き上げ16万5000円に改定したと発表した。為替の円安ドル高基調と海外相場の高止まりを受け10月19日の年初来高値を更新。引き続き1990年9月1日の17万円以来の高値水準にある。

 三井金属は8日、11月積み亜鉛建値をトン当たり4000円引き上げ23万円に改定したと発表した。