2005年06月29日(水)
 ドバイアルミニウムのアブドゥラ・カルバン社長(CEO)は27日、社長就任後初めて来日し、都内のホテルで記者会見を行った。このなかで、同社長は本年末に76万トンへと増加するアルミ生産を、「4年以内にほぼ倍増の150万トンにまで製錬能力を引き上げるビジョンを取締役会で承認した」と語り、大幅に拡張する方針を示した。

 これにともない、ワリッド・アルアタール販売本部長は、「できれば日本マーケットにおいて、(販売量を)倍増させたい」とし、日本での拡販に意欲を示した。

 また、アハマッド・フィクレー・マーケティング本部長兼鋳造事業部長は「スラブ生産を真剣に検討したい」と話し、地金やビレットだけでなく、08年にはスラブ生産を行う意向を示した。
 古河スカイは28日、小山工場に4000トンのアルミ間接押出機を導入する計画を発表した。生産能力は月間約400トン。操業開始は来年11月を予定。投資額は約15億円を見込む。
 ニッケルのLME相場が急落している。28日入電は1万4520ドル(セツルメント)と6営業日連続で下落。今月前半の1万7000ドル台からは約16%安となり、年初の相場水準まで下げ戻した。ファンド筋の売り叩きを浴びたものだが、供給過剰になりつつあるステンレス需給が背景にあり、目先もまだ先安観が拭えないようだ。