2005年06月16日(木)
 古河スカイ深谷工場は、旧スカイアルミが同工場の操業を開始した1967年以来、過去最高の出荷量となる16万3000トンを前期(05年3月期)に記録した。今期については、昨年並みの猛暑を織り込んでいないことなどから、前期比微減の16万トン程度の見込みだが、引き続き高水準を保つとしている。

 同社では今後、アルミ板製造の福井、日光、深谷を合わせた3工場の最適生産配分をさらに推進。深谷工場では、中ロット規模の生産に注力し、印刷版や厚板、一般材など、得意分野をさらに強化していく方針だ。
 亜鉛のLME在庫がここ数日で約10万トン積み増された。マレーシアのジョホール在庫に約6万トン、オランダやイタリアの各港在庫に約4万トン持ち込まれたもので、このため在庫水準は本年1月まで戻った。ただし鉱石ひっ迫による世界的な供給不足は依然続いており、今回の余剰玉による在庫増は一時的な需給緩和にすぎないと見られる。
 超硬工具メーカーの住友電工ハードメタル(本社=兵庫県伊丹市、鴻野雄一郎社長)は15日、タイで切削工具の製造態勢を強化すると発表した。既存工場の生産設備を増強するほか、近隣に土地を購入して新工場を建設し、本年12月の稼働開始を予定する。

 これらの増強によって、タイにおけるドリルやエンドミルの生産能力は足元の約1・5倍、刃先交換チップは同2倍になる。総投資額は約10億円。