2005年05月26日(木)
 不二サッシ(嵯峨明社長)は、海外の生産態勢を強化していく方針だ。同社マレーシア工場(不二サッシマレーシア)のアルミ形材生産能力は月間400トンで、うち30トン程度が日本向けに輸出されているが、これを今年度50トンにまで引き上げる。さらに、不二サッシマレーシアの次期社長に設計技術を担当する役員を派遣することで、品質向上を図っていく。
 日本精鉱のアンチモン販売量が拡大傾向にある。2004年度の販売実績は6971トンとなり過去最高を2年連続で更新。05年度はさらに7200トン強を見込んでおり、3年連続で過去最高の販売量更新をめざす。引き続き住友金属鉱山の事業買収効果が期待できるほか、海外展開を強化することで前年実績より約300トン上積みを見込む。
 日本アルミニウム協会は25日、2004年度のアルミ地金・同製品需要実績を発表した。それによると、アルミ総需要は、対前年度比4・7%増の435万2807トンと過去最高を記録した。猛暑で缶材が好調だったほか、自動車向けも引き続き底堅く推移している。

 需要分野別に見ると、抑制基調の輸出が前年実績を割り込んだものの、主力の輸送や金属製品などがしっかりした展開だ。製品別では、電線を除き軒並み前年実績を上回った。