2005年05月25日(水)
 三宝伸銅工業(本社=大阪府堺市、橋田隆雄社長)はこのほど、米国最大の黄銅棒メーカーのチェイスブラス社と、鉛レス黄銅合金「エコブラス」の製造・販売に関する独占的使用権の契約を、4月28日付で締結したと発表した。

 海外への独占的使用権は独ヴィーランド社に次いで2社目で、これにより日米欧の3大市場での製販拠点が整った。チェイスブラス社は今後、北米市場において「エコブラス」の棒製品・鋳造用インゴットの拡販活動を開始する。
 船舶用電線の国内トップメーカーであるヒエン電工(本社=大阪市中央区道修町、山鳥義夫社長)は、韓国においてOEM生産していた分を昨年に内製化に戻し、さらに造船メーカーの前倒し建造による受注増加を受けて、船舶用電線の30%以上の増産に取り組んでいる。
 日本チタン協会がこのほどまとめた2004年度のチタン展伸材出荷量は、前年比32%増の1万8326トン。暦年ベースですでに過去最高の出荷量を記録しているが、年度ベースでも01年度の1万5068トンの最高実績を大幅に更新した。

 最も伸びが大きかった分野がプラント関連だ。化学工業、電力、造水、電解分野の合計出荷量は7567トン。中国の電力、化学プラントに加え、中東地域でも海水淡水化プラントの建設が活発化したことで、前年比50%増加した。