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2005年03月31日(木)
黄銅棒メーカー各社は主原料の黄銅削り粉について、4月から油水分含有率の削減を各取引先に要請していく。現在の許容含有率は1・5%程度だが、0・8%以下での徹底を求める。4月から個別に要請を始め、2―3カ月をめどに浸透させる意向。生産工程での環境負荷を減らす一環として、業界全体で原料面での対策に着手する。
経済産業省は30日、2月の地金を含む非鉄製品の生産・出荷・在庫統計を発表した。それによると、地金関係は、生産は亜鉛以外、出荷は電気銅と亜鉛以外の全品種で前年同月比マイナスとなった。どの品種も出荷に昨年の勢いがなくなっており、低調に推移している需要の現状を示す結果となった。
伸銅品も生産量が3カ月連続のマイナスを記録した。足元も需要は伸び悩んでおり、春先と予想していた回復時期についても、2、3カ月先に延びるとの見方が強まっている。
伸銅品も生産量が3カ月連続のマイナスを記録した。足元も需要は伸び悩んでおり、春先と予想していた回復時期についても、2、3カ月先に延びるとの見方が強まっている。
野村興産は、海外水銀市況が過去最高値を40年ぶりに更新したことを受けて、4月出荷分から水銀販売価格をフラスコ当たり(約34・5キログラム)7万5000―8万円に見直す方針を固めた。海外市況には天井感が広がっているものの、世界生産国からの供給に支障が出ており、高値圏が当面続くのは必至の情勢で、同社では需要家に対して理解を求めていく。