2005年02月08日(火)
 銅鉱石の投げ売りがさらに拡大している。銅の国際市況が堅調に推移しており、鉱山の増産意欲がおう盛な一方、地金生産能力の遅れが目立っており、行く先を失うケースが出ているためだ。

 すでにスポット鉱石市場では、昨年末に記録した買鉱条件TC(溶錬費)トン当たり140ドル、RC(精製費)重量ポンド当たり14セントを上回る150ドル/15セントに達しており、今後、200ドル/20セントの水準をめざす可能性も指摘されている。

 地金市況が鉱石に含まれる金と併せて底堅さを維持していけば、鉱山の増産傾向は当面、続くものと思われ、鉱石の需給緩和がどこまで進むか判断がつきにくい状況となることも想定される。
 日鉱金属は7日、2月積み銅建値をトン当たり1万円引き下げて38万円に改定すると発表、即日実施した。月間平均建値は7900円安の38万2100円となった。
 住友電装は7日、中国福建省福建市に自動車用ワイヤハーネスの製造子会社「福州住電装有限公司」を新設すると発表した。日本で受注したワイヤハーネスを中国で生産する「アウトイン」向けの拠点になる。設立は本年4月、稼働開始は2006年7月を予定。売上高は06年で約21億円、07年で約66億円を見込む。従業員数は06年末時点で約1500人となる見通し。