2004年12月09日(木)
 内外銅相場が、調整局面入りしている。10―11月に、2004年前半に付けたピークを上回り、「第2の山」を形成したが、銅市場の関心は、「第3の山」の有無に移っている。不透明な投機筋や為替動向、また地金の根強いタイト感もあり、「大相場は終わった」と見切ってしまえない点が、04年末、05年明け相場展開の特色だ。

 世界在庫はLME6万トン割れ、NYC4万トン割れ(NYCはショートトン)、上海2万トン割れ――と、合計で10万トン規模まで減少。年明けから3分の1、4分の1まで急減している。銅製錬能力増強が遅れ、在庫が反転急増となる可能性は極めて低い。

 さらに、世界各地の製錬所が2―3月に定修に入るのが当面のポイントだ。相場「第3の山」は、この時期に訪れるとの見方が優勢だ。
 国際金価格の上昇が一服している。依然として16年ぶりの高値水準である1オンス=450ドル台で取引されているものの、短期間で20ドル上昇した後だけに、高値警戒感から投機筋の利益確定売りが上値を抑えている。
 住友電工の子会社である住友電工光繊光纜(深●)有限公司(以下SEFC)はこのほど、タイ最大の通信事業者TOTから架空光ケーブル480キロメートルを受注した。TOTの単体案件で、海外製の光ケーブルが採用されたのは初めて。メトロ系ネットワークに使われるもので、本年9月に製品を納入した。 ●=つちへんに川