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2004年10月12日(火)
佐藤金属(佐藤保社長)はこのほど、カドミレス黄銅棒の取り扱いを開始し、カドミウムの含有量が75ppm以下の製品を従来比60円高、10ppm以下は同120円高で販売することを決定した。この間の数値の製品は適宜相談に応じて販売する。カドミレス製品は環境問題から生まれた新規需要製品で販売価格は現在、整っていない。今回、佐藤金属が販価を設定したことで今後さらに販売面での整備が進むとみられる。
日立電線は8日、04年度上期の伸銅品生産実績(見込み)を発表した。銅管はアウトインの鈍化と後半の猛暑を背景に増産が期待されたが、前半の天候不順やエアコンメーカーの部材調達難などで前年同期比横ばいの2700トン。銅条は半導体向けが好調に推移したことで同8%増の4080トン、電気用伸銅品は民間設備投資の増加を背景に同19%増の1170トンとし、トータルでは同7%増の7950トンと見込んでいる。
鉛・亜鉛のLME相場が高騰している。銅やアルミにツレ高となり、8日入電(セツルメント)で鉛は1018ドル、亜鉛は1132ドルに達した。鉛は先月前半から16%、亜鉛は20%の上昇率となっており、本年最高値に迫る勢いだ。