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2004年07月29日(木)
日本アルミニウム協会は28日、04年上期(1―6月)と6月単月のアルミ圧延品・箔の需給速報を発表した。それによると、上期の生産量は、前年同期比3・2%増の121万4481トンで、2年連続増加。また、出荷も、同3・3%増の122万285トンとなり、2年続けて前年実績を上回った。このうち、板類生産・出荷は過去最高の数量を記録するなど、総じて需要が好調に推移している。
日本伸銅協会が28日発表した6月の伸銅品生産(速報)は、前年同月比7・7%増の9万1770トンとなり、9カ月連続で前年実績を上回った。至近5カ年の同月の実績では2000年の10万1576トン、1999年の9万3568トンに次いで3番目に高い水準。品種別では、銅条が2002年8月以来22カ月ぶりに黄銅棒を追い抜き、首位に返り咲いたほか、黄銅板を除く全品種が前年同月比プラスとなった。
福田金属箔粉工業(本社=京都市山科区、林泰彦社長)は今月、滋賀工場内の金属超粉末工場と中国蘇州の金属粉製造工場を立ち上げた。金属粉の海外製造拠点は初めてで、これにより京都と滋賀に次いで3拠点態勢となる。同社の金属粉事業は、自動車や機械部品用の粉末冶金向けや導電材料を中心に昨年から高水準で推移しているが、今後は国内では高付加価値品に注力し、汎用品は中国で増産していく方針。