2004年07月27日(火)
 三宝伸銅工業はこのほど、最新型ICP(高周波誘導結合プラズマ)発光分光分析装置を6月末に導入、EU有害物質使用規制に対応する管理態勢を構築したと発表した。

 EU指令に基づく有害物質使用規制に関連し、電子・電気機器・自動車メーカーから、RoHS指令およびELV指令に規定される有害物質、特にカドミウムについてその含有量を厳しく管理するよう強い要求が出ている。今回の分析装置導入は、これに対応したもの。
 同和鉱業は26日、岡山工場内に自動車のシュレッダーダスト(以下ASR)から金属と熱を回収するリサイクル施設の設置許可を取得し、このほど同施設の建設に着手したと発表した。本設備の投資金額は30億―40億円程度で、完成は本年12月を予定。本設備は中間処理(選別・破砕、焼却)を行い、能力は破砕施設が一時間当たり約15トン、焼却施設は同約4トン。同社では05年度の年間収入を12億5000万円、熱回収によるエネルギー削減効果は3億5000万円と見込んでいる。
 三菱商事はこのほど、LMEの銅と亜鉛相場予測を公表した。8月半ばにかけ、銅はLME在庫の減少、ドル安などを材料に強含む展開を予測。2650ドルを底とし、3000ドルをめざすと予測した。亜鉛は在庫減少が上昇要因になるとするものの、大きな値動きが起こるには新たな材料待ちとみている。