東洋製缶は29日、同社が手掛ける世界最軽量のアルミ缶が日本コカ・コーラのコーヒーブランド「ジョージア」で採用されたと発表した。関東エリア限定で8月から量産を開始している。缶底部をリフォームで強化し軽量化した缶底耐圧強度向上技術(CBR)によって、現行缶の7グラムから6・1グラムと0・9グラムの軽量化を実現。1缶当たりの温室効果ガス(GHG)は現行缶より約8%削減できる。
今回ジョージアの185グラム缶製品で採用された。CBRを使用したアルミ飲料缶「a TULC(エータルク)」の190ミリリットルの202径SOT(ステイオンタブ)缶での量産は今回初となる。
CBRは従来の製缶技術と比べ、高い缶底耐圧強度を実現できるため、品質と軽量化を両立する。アルミ材料の使用量削減に伴うGHG排出量減少にもつながる。
同社では全国の製造拠点への展開を進めている。今回の190ミリリットルのほか、350ミリリットル、500ミリリットルの製品向けでも製造している。