2024年6月11日

ヨット単独無寄港無補給の世界一周 浜田の木村さん、日本人最年少 7カ月にわたる航海に幕

ヨットで単独無寄港無補給の世界一周に挑戦していた浜田(本社=大阪府高槻市、濵田篤介社長)の木村啓嗣氏が9日、新西宮ヨットハーバーに帰港し30年ぶりに日本人最年少記録を更新した。日本人5人目の偉業を成し遂げ、海洋冒険家の白石康次郎氏が持つ26歳10カ月の日本記録を2年1カ月更新する24歳9カ月で達成した。

当日、帰港を祝福するセレモニーが開催され、木村氏は「無事戻って来られたことうれしく思う。応援してくれた皆さまにお礼を言いたい」と話した。海洋冒険家の堀江謙一氏や日本セーリング連盟の馬場益弘会長、関西ヨットグラブの酒井朋久理事長などが出迎え、世界最高齢の83歳でヨットによる単独無寄港の太平洋横断を果たした堀江氏は「これからは『世界最高齢』での無寄港無補給の世界一周を目標に頑張ってほしい」と木村氏にエールを送った。

木村氏を、会社を挙げてサポートし航海を見守ってきた濵田社長は「木村氏とは5年前のヨットレースで出会い、当時の印象はただただヨットが好きな青年。世界一周をやりたいという話を聞き、やってみようということで始めた挑戦だった。たくさんの方に応援していただいたおかげで無事帰ってくることができた」と、謝辞を述べた。

セレモニー後の記者会見で木村氏は「ゴールした瞬間は安堵感が強かったが、今はうれしさと感謝の気持ちの方が大きい。航海中は不安や寂しいといった感情、恐怖心が一番の敵だった」とし「この経験を多くの人と共有し、ヨットに限らず挑戦する人の味方であり続けたい」と語った。

木村氏は昨年10月22日に新西宮ヨットハーバーを出航し、どこの港にも寄らず食料や燃料の補給も行わず潮の流れと風の力だけを頼りに太平洋を南下。途中、意図せぬ方向転換(ワイルドジャイブ)や帆の破損などに見舞われたが、ホーン岬や喜望峰などを通過し航海距離約2万8000マイル、約7カ月(231日)の航海を終えた。

これまでの軌跡は同氏のインスタグラムアカウント(@go_around_re_earth)でも確認できる。

スポンサーリンク


九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社