第93回都市対抗野球大会の山口県1次予選が21日、日本製鉄光球場(山口県光市)で開かれた。日鉄ステンレス山口シーガルズ(光市)は、決勝で航空自衛隊防府クラブ(防府市)を下し、2年ぶりに中国2次予選への進出を決めた。
山口シーガルズは、光市と周南市にまたがる日鉄ステンレス山口製造所の企業チームで、同社や協力会社などの選手が所属する。一時はクラブチームとして活動していたが、2019年に企業チームに登録を変更。21年からはチーム名に「日鉄ステンレス」を冠し、活動を続ける。今シーズンは、大幅な戦力補強を受け、92年を最後に30年間、途絶えている本選出場を目指す。
山口防府ベースボールクラブ(防府市)戦は、序盤から有利に試合を進め、8対1の八回コールド勝ち。航空自衛隊防府クラブとの決勝戦は、二回1対1の同点から一進一退の攻防が続く中、四回に1点を失い、後を追う展開に。七回に1点を返し追いつき、八回には横田優輝選手のライトへの一打で1点を追加し、逆転。そのまま九回を守り切り、3対2で勝利した。
山口シーガルズの松本洋監督は「序盤あり得ないエラーで失点し、負けパターンを覚悟したが、選手一人一人の諦めない頑張りで覆すことができた。限られた時間だが残った課題をつぶし、万全の形で中国予選に臨みたい」と話す。