日鉄エンジニアリングは26日、中高生向けエンジニアリング教育プログラム「情熱・先端Mission―E」を2年ぶりにスタートさせたと発表した。昨年は新型コロナウイルス感染症拡大のため開催できず、今回、感染拡大防止策を徹底した上で関東地区と九州地区で任命式を行った。参加校は来春の発表会まで、テーマに沿って研究と実証実験を行う。
関東地区は18日に東京都の本社で開催。テーマは「スペースアーキテクチャープロジェクト」で、2030年の冬季五輪競技場の設計を想定して、柱のない巨大で丈夫な空間構造物を設計する。環境の調和、イベント後の活用プラン、建設現場の労働力減少問題など複合的な視点から解を導き出す。参加校は(1)聖光学院中学校高等学校(2)桐蔭学園中等教育学校(3)東京工業大学付属科学技術高等学校(4)豊島丘女子学園中学校・高等学校(5)立教池袋中学校高等学校――。
九州地区は23日に北九州市の北九州技術センターで開催。テーマは「エコロジープラントプロジェクト」で、25年の日本を舞台に、温室効果ガスの13年度比46%削減を目標とした30年まであと5年を想定し、工場の機能を損なうことなく、廃熱を効率よく活用するエコプラントの設計、モデルの製作、クライアントへの活用方法の提案まで行う。参加校は(1)敬愛中学校・敬愛高等学校(2)西南女学院中学校・高等学校(3)筑紫女学園高等学校(4)福岡県立新宮高等学校――。