2019年10月8日

愛知製鋼・山西選手 陸上世界選手権男子20キロ競歩 日本勢初の金メダル獲得 東京五輪代表の座つかむ

陸上の世界選手権男子20キロ競歩が4日から5日にかけてカタール・ドーハで行われ、愛知製鋼の陸上競技部所属の山西利和選手(23)が1時間26分34秒で優勝し、20キロ競歩で日本勢初の金メダルを獲得した。7キロすぎから集団を抜け出すと、その後は一人旅。高温多湿の中、「雑草魂」で歩き続け、見事トップでゴールテープを切り、東京五輪代表の座をつかんだ。

3月の全日本競歩能美大会男子20キロ競歩で世界歴代4位、日本歴代2位となる1時間17分15秒を出し初優勝、世界選手権出場を決めた。京都大学を出て愛知製鋼に入社。社会人2年目の山西選手は、世界ランキング1位で臨んだ初めての世界選手権で、優勝候補という重圧に耐えながら、その実力を発揮した。8月に行われた会社主催の壮行会では「目標は金メダル、世界一。日本、愛知製鋼の代表として世界で勝負できることに誇りを持ち、皆さんの期待に結果で恩返しできるようがんばりたい」と意気込みを語っていた。来年の東京五輪での活躍にも期待が高まる。

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