新日鉄住金東北支店(天谷武支店長)は4日、岩手県一関市の矢越山ひこばえの森で開かれた「第29回森は海の恋人植樹祭」に、本社環境部やグループ会社など65人で参加した。
豊かな漁場は川が運ぶ森の養分で形成され、森に落葉広葉樹を植えることで、森、川、海の食物連鎖を手助けする。主催の牡蠣の森を慕う会の畠山重篤代表は開会式で、「岩手県の山に集まって、宮城県の海を思うというものの考え方はとても大事な意味が含まれている。森から海までを含めて考えることはデザイン。この活動は日本をどうデザインするかということも含まれると思う」と話した。
今年は50アールの植林地にミズナラやコナラ、カツラなどの苗木約1500本を植樹した。開会式を行ったひこばえの森交流センターから、植林地までの約2キロ、標高差約200メートルの山道を登山。クワを使い一本ずつ苗木を植えた。その後は二手に分かれ、舞根森里海研究所(宮城県気仙沼市)での懇親会、猊鼻渓(岩手県一関市)への観光コースに向かった。