産業用ヘルメットのトップメーカー、谷沢製作所(本社=東京都中央区、谷澤和彦社長)は、全国東宝系にて現在大ヒット公開中の映画「シン・ゴジラ」に美術協力として同社のヘルメットを提供、作中で使用されている。
使用されたのは原子力発電所の事務所内でのシーン。同社のヘルメットがマグネットフックに掛けられ、ずらりと並べられている。
昨年末に依頼を受け、製作側の要望に合わせた製品を用意した。今回は同社の定番商品である「MP(ミリタリーポリス)型ヘルメット」に白羽の矢が立った。MP型ヘルメットはシンプルなデザインとコンパクトな構造で、ヘルメットに面やゴーグルなどの付属品を取り付けやすいのが特長。鉄鋼業や造船業などの重厚長大産業での需要が多く、大手鉄鋼メーカーにも数多く納入されているという。
同社はこれまでにも映画やドラマをはじめ、様々な作品、番組に美術協力を行ってきた。2014年に公開された映画、ハリウッド版「GODZILLAゴジラ」でも同社のヘルメットが使用されているとのこと。
自社製品が映画などで使用されることについては、「エンドロールに社名が出ることによるPRと、社内のモチベーションアップにもつながっている」(同社広報担当)と話している。