ＪＸ金属の磯原工場（茨城県）、倉見工場（神奈川県）が27日夕放送のＢＳジャパン「つながる世界～銅が変える未来～」に登場した。自動車、家電など、あらゆる電子機器がインターネットにつながる次世代技術ＩｏＴで、高機能素材の銅が果たす役割を30分間で紹介する内容。澤村一郎常務（電材加工事業本部長）のインタビューの様子も放映され、消費者の目に普段見えにくい銅の可能性を伝えた。

　女優の小松美咲さんが磯原工場、倉見工場、ＪＸ金属出展の展示会「カーエレクトロニクス技術展」などを現地リポート。世界シェア約6割の半導体用スパッタリングターゲット材が磯原工場で丁寧に圧延・成形される様子、同じく世界首位の圧延銅箔が倉見工場で鋳塊から熱間圧延される様子などが映像で紹介された。顕微鏡写真で銅の結晶の向きがそろい、微細配線、耐折り曲げなどの優れた特性を発揮することなども説明された。

　スマートフォン、ウェアラブル端末、車間距離を測るミリ波レーダーなどの車載機器のほか、今後の普及が期待されるＩｏＴで、電気信号の伝達経路を担う銅。澤村常務は需要の中期的な伸びしろと、銅の機能を引き出すＪＸ金属の技術優位性に自信を示した。